柤岡 大闇の滝 >> 落差 73m 2015/10/20

小滝を越えて遡上するも滝は無し、苦労してここまで来たのだから取り合えず谷の最深部までとの思いで歩を進めると・・・
唖然・・・驚愕・・・絶句・・・その後に出た言葉がでかい!!! 全員が歩を進めるのを忘れ暫し魅入ってしまいました。
その後は言うまでもなく飛ぶ様に滝前に・・・


滝名を変更します
滝訪問時に柤岡で出会った香美町の議会議員の方の努力で滝名が判明しました。
天空の滝 >>> 大闇の滝
元木地師で猟師の齢90を超える長老の方に聞き込みをして頂きました・・・感謝!

滝脇では巨岩を抱き込んだかつらの巨木が泰然と鎮座していました
滝下から見上げるも落ち口は遥か彼方・・・
滝下部の苔がまた見事。
 
滝下から見上げると天空から水がこぼれ落ちてくる様で「天空こぼれ滝」とでも名付けたい様な・・・
広い滝前でとにかくあっちこっち飛びまわりシャッター押しまくりです。
滝周辺の様子・・・実はこれ上段の滝で落差ゆうに50mは超えているかと。
更に下段を入れると・・・とにかくめちゃくちゃ大滝です。
下段滝前から・・・長大過ぎて滝前からでは落ち口が霞んで見える。
これほどの大滝との出逢い、情報入手して頂いた滝友、同行者に感謝、感謝です。
下段の滝に最接近して見上げてみると・・・やっぱりなぁ。

滝周辺の様子・・・渇水期のこの時期水量少なめだったのがちょっと残念でしたがこの時期だからこそ辿り着けたのかも。
県下一の落差を誇る天滝や佐坊八反滝と比べても遜色ない滝、多くの方に見て頂きたいが・・・
下流からのアタックは熟練の方でそれなりの装備がないと無理、次回はもう少し易しいルートを探索してみたいと思います。

 良いタイミングで樹間から木漏れ日が・・・
 紅葉にはちょっと早かった様ですがこの大滝との出逢いだけで心は十分に満たされました。
2015/11/24
香美町において超秘境の地に架かるこの滝…何と早二度目の訪問です。
今回は上流側からのルート開拓が目的でしたが生憎の雨模様・・・結構きつかったです。
この時期、木々が葉を落とし前回見る事の出来なかったアングルで滝の全貌を見る事が出来ました。
滝下からは見る事の出来ない上段の滝、落差5m程。
上段の滝前から見下ろしてみると流石の高度感・・・足が竦みます。
上段?正確には中段の滝・・・滝友の話によると当地は最近雨が降ってないとの事でしたがこの水量。
訪問日早朝からの雨に感謝ですが撮影中は止んで欲しかったなぁ。
中段の滝下部・・・流石にこの時期苔の発色はよくないがこの水量に免じて。
前回訪問時、この滝の水量豊富な時の姿を見てみたいと念じたものだが・・・ラッキーなことに早速叶いました。
周辺の木々が葉を落とし殺風景ではあるが尚更に滝の雄大さが見て取れます。
この滝、やっぱり凄いです。
滝直下から見上げてみると・・・レンズを上向けるとやっぱり雨が(:>_<:)
水量豊かな天空の滝の全貌・・・と言っても上段の滝は見えませんが。
一応目測で落差70mとしていますが実際に測るともっとあるかも(計測器を持ってないので)
下段滝前から見上げてみると・・・ちょっと前はあそこに立っていたんだなぁ〜と。
前回はみすぼらしく感じた下段の滝も今回は立派です。
下流から・・・雨で靄がかかりちょっと神秘的。
前回訪問から一ヶ月…早冬の様相に衣替えの滝周辺です。

この時期ならではの滝周辺の様子・・・前回はこんなアングルでは撮れなかったです。

今回の上流からのルート探索、前回同様に滝友二名に同行して頂いてのアタックでした。
超秘境の地に架かるこの滝も今回の上流からのルート探索で秘境の地に難易度が下がったかも。
雨降る中、同行して頂いた滝友には本当に感謝です・・・有り難う御座いました。

香美町でも屈指のこの滝、多くの方に見て頂きたいので詳細なアタックルートをマップに記しておきます。
熊生息地域でもあり難易度的に熟練者に限定されますが装備を整えて是非アタックしてみて下さい。
尚単独でのアタックはお勧め出来ません。

大闇の滝落ち口から50m程上流に右岸から流れ込む枝沢。
訪問日にはY字型の長大な滝になっていましたが普段は枯沢?かも。
2015/12/07
なんと!今回で三度目、前回から二週間と間を開けずの訪問です。
今回も上流からのアタックで右岸尾根から40mのロープを使って中段滝前に降り立ちました。
色んなルートを開拓中ですが今回のルートは降りるのは簡単でしたが登り返しがきつかったです。
ピストンでなければ良いルートかも・・・
左岸から見る中段の滝の上部と下部(同行者提供写真)右下には斜面攀じ登り中の私が・・・
三度目ともなると滝周辺の様子が分かってくるので色んなアングルでの撮影に挑戦出来ます。

今回は高度計で落差を測ってみました。
上段5m、中段55m、下段13m総落差73mでした。
香美町では佐坊の八反滝に次ぐ二番目の大滝です。

それにしてもこの滝と言い八反滝と言い何故国土地理院の地形図に滝マークが記されていないのでしょうか。

写真左上部に撮影ポイント探索中の同行者が豆粒の様に小さい事で
この滝の大きさを想像して頂けるでしょうか。

下流からの初アタックはルートを探索しながらなのでかなりの時間を要し、
二度目の上流からのアタックは雨の中ルートを探索しながら辿り着くのが精一杯でした。
三度目はやはり上流からのアタックですがロープを使ってショートカット・・・余裕の到着です。
天気は上々、水量程々、三度目にして冬眠前の素晴らしい滝姿を余裕で眺める事が出来ました。


帰りがけ柤岡集落で香美町の議会議員の方とお話をする機会があり
周辺の滝情報をお訊ねしたところ柤岡には他に滝は無いとの事でした。
こちらからも色々と情報を提供したので香美町の観光資源の一つとして今後活用されると良いのですが・・・
この滝、昔は名前が付いていたらしいとの事・・・調べてみると約束して頂いたので近い内に滝名が判明するかもです。

  国土地理院発行2万5千分の1地形図「村岡」を参照して下さい。

ルート案内図。

下流からアタックする場合は熊波集落から水色線を進み「行き止まり」の標識の所に駐車、
その後は徒歩で彦四郎滝まで川に沿って進みます。
標識の所までは普通車でも問題なく入って行けます。

上流からアタックする場合は柤岡集落内の分岐から集落を抜けて林道に入って行きます。
林道は植林地帯に入るとオフロードになりますが比較的走り易いのですが途中から草茫々の先の見えない状況になり
更に草に隠れた落石が多くあるので 走行には相応の注意が必要です。
軽サイズのオフロード車以外ではかなり厳しいです。
×印の地点までは何とか車で入って行けますが林道が草に覆われだす地点辺りに駐車して徒歩と言うのがお勧めです。
歩行距離は長くなりますが・・・
尚林道は一般車進入禁止になっているので通行する時は自己責任でお願いします。

 

下流からピストンでのアタックの場合(相応の装備、技術、体力が必要です)。

 彦四郎滝滝前右岸に小さな尾根があるのでそこを上がり急峻な斜面を滝の落ち口より高度を上げた所で滝側にトラバース。
浮石が多くてかなり危険ではありますがルートを見出す洞察力と体力があれば意外と簡単?に滝の落ち口に降り立つ事が出来ます。
帰りは時間短縮の為滝の左岸側からロープで降りましたがこれは失敗、右岸側からが正解だと思います。
(ロープは30m(60m)以上は必要です)
落ち口から遡上して最初の滝を左岸から捲き上がると直に川の分岐点があります。
右股の急峻なゴーロ帯を上がって行くと「小闇のの滝」です。
左股に入ると直ぐに口滝があり左岸から捲き上がると直ぐに中の滝です。
中の滝の右岸、垂直に近い斜面を身体確保用のロープを付けてトップが上がり下段の落ち口へ。
落ち口を跨いで上段の滝左岸を捲き上がり後続者用のロープを設置。
(ロープは30m(60m)以上は必要です)
滝を超えるとあとは黙々と川を遡上するだけで大闇の滝に辿り着けます。
(下流からのアタックは二つの大滝越えがかなりの危険を伴うので余りお勧め出来ません)


上流からのアタックの場合。

×印の駐車地点から草茫々の林道を更に進むと直に右股最上流の滝「柤岡の滝」が林道右上に見えます。
林道を更に700m程進むと左股の川を跨ぐ様になります(大きな赤丸の地点) 
そこから川に下りて下流方向へ進み(左岸側に不明瞭ではありますが踏み跡程度の山道らしきものがあります)
途中から川を歩けなくなるので左岸の斜面を進み地点で再び川に下りそのまま下って行くと大闇の滝の落ち口です。
滝下へ行くには落ち口の20m程手前(地点)から右岸の斜面を尾根近くまでトラバース気味に上がって行き(滑り易いので注意が必要です)
そこから滝側の急斜面を木々に掴まりながら下りて行くと枯沢がありその枯沢を超え少し斜面を上がるとまた下り急斜面になるので
同じ様に木々に掴まりながら下りて行くとやがて左手が開け下に川(滝の少し下流)が見えるのでそちらに進みます。
(かなり急峻な斜面で滑り易いので注意が必要です)
装備などは特に必要ありませんが(10m程度のロープを持っていると便利かも)急峻な山の斜面なので相応の体力が必要です。
地点からのピンクの線はショートカットの為に帰りに利用した山道です(途中で消えていました)
この山道、柱状節理の絶壁の下を歩く迫力、恐怖感が味わえブナ、ナラの巨木も多くある中々の山道でした。


マップ内滝名表記について・・・
 後日地元の方のご尽力で滝名が判明しました。
マップ内の滝名を以下の様に変更します。

「天空の滝」  >>> 「大闇の滝」
「思案の滝」  >>> 「思案の滝」(仮名)
「柤岡大滝」  >>> 「中の滝」
「口滝」    >>> 「口滝」(仮名)
「柤岡の滝」 >>> 「柤岡奥の滝」(仮名)
「竜隠の滝」 >>> 「小闇の滝」
「出迎えの滝」>>> 「出迎えの滝」(仮名)「
「熊波大滝」 >>> 「彦四郎滝」 

2016/05/03
今年に入って初めて、滝発見以来4度目の訪問です。
その四回、何れもがルートを違えての訪問になりました。
今回は滝上から左岸の急斜面をロープを使ってのアタックです。
慣れもあるのでしょうが今回が今までの最短時間で最も楽に滝前に立つ事が出来ました。
中段左右滝脇から・・・淡い新緑に覆われる滝、水量的には何時もこんなものかな。
長大な滝故中段滝脇からでは滝の全貌が・・・
今回は新緑に映える滝を見たくて滝友4人でのアタック・・・皆一応に新緑に覆われた滝を堪能する事が出来ました。
予報は雨・・・雨中の訪問は覚悟してましたがラッキーなことに雨は無し。
雨は無かったが谷を吹き抜ける豪風音の凄まじいこと。
ヘルメットをかぶり直して落石に神経を使いながらの撮影です。
新緑、深緑、雨後の大水量、秋の紅葉ともっと手軽に行けるルートを開拓して何度でも訪れたい滝です。
 2016/11/01
気の合う仲間4名で紅葉に映える大闇の滝を目指しましたが生憎の雨模様で紅葉はイマイチ。
他の地域同様にこの地も紅葉は遅れ気味の様です。
滝脇中程に樹齢?百年のこれ程の巨樹がある滝も珍しいのでは・・・
何度見ても目を見張る滝、訪問の度に違う姿を見せてくれます。

雨で煙る大闇の滝、ちょっと神秘的です。

今回はまた新たなルートを開拓、これまでより随分楽に辿り着ける様になりましたが
この滝訪問の最大の難所は何と言っても柤岡集落からの林道でしょうか。
草やススキが林道を完全に覆い隠しており知っていないととても車を乗り入れる事が出来ません。
たとえ知っていてもかなりの恐怖感でした。


 右股、左股の間にある巨樹の林で巨樹を見上げる同行者。
樹齢?百年の巨樹が林立する林、これ程多くの巨樹が林立する林を見た事がない。
林道さえ整備して頂けば滝と共に良い観光資源だと思うのですが?

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Google Map 検索コード  35.480692,134.503153
 
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